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中国傑物伝 (中公文庫 ち 3-20) 文庫 – 1994/9/1
陳 舜臣
(著)
- 本の長さ381ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1994/9/1
- ISBN-104122021308
- ISBN-13978-4122021303
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1994/9/1)
- 発売日 : 1994/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 381ページ
- ISBN-10 : 4122021308
- ISBN-13 : 978-4122021303
- Amazon 売れ筋ランキング: - 503,843位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,510位中公文庫
- - 32,092位歴史・地理 (本)
- - 86,805位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1924(大正13)年、神戸に生まれる。大阪外語大学印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。 1961年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年、『青玉獅子香炉』により直木賞、70年、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』に より日本推理作家協会賞、71年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、76年、『敦煌の旅』により大佛次郎賞、89年、『茶事遍路』により読売文学 賞(随筆・紀行賞)、92年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93年、朝日賞、さらに95年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞 する。日本芸術院会員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『秘本三国志(六) 』(ISBN-10:4122052157)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月18日に日本でレビュー済み
取り上げられた16人の中で、五代十国時代を生き抜いた「しょう道」がとても印象に残った。北宋の司馬光は、彼を批判する。しかし、彼は人民を救うことを「大善」とみなし、主君への忠節を「小節」とみなした。毛沢東に使えた周音来とか明治維新の際の江戸無血開城を成し遂げた勝海舟と西郷隆盛のやり方に通ずるものがあると思う。また、彼の大きな業績は木版本印刷である。これにより、その後の文化隆盛が起こる。
2005年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近なぜか陳舜臣、中国ものにはまっているので読んでみた。
著者があとがきに「よく歴史上のすぐれた人物に学べ、といわれるが、正直なところ、私は彼らに学ばねばならなくなるのはご免蒙りたい。
私は読者の皆さんに、ここに登場した十六人の傑物がほかの生き方ができなかったのだろうか、と思いながら読んでいただきたい。なぜなら作者はそう思いながら書いたのだから。」
だが、私が思うに、著者のこだわりはそうせざるをえなかったヒーローたちを描写しようとしているように思える。
しかも少し視点を変えたヒーロー観である。たとえば戦国時代を終わらせた秦の始皇帝、漢を開いた劉邦、モンゴルのチンギスハーンなどは世界史に名を残すヒーローだが、彼らを取り巻くキーパーソンとして16名の傑物を記述している。始皇帝の代わりに呂不韋を、劉邦の代わりに張良をチンギスハーンの代わりに耶律楚材をである。
こういった魅力的な人物を描く筆者が好きだし、素材を提供してくれている中国史にも敬意を払いたい。
著者があとがきに「よく歴史上のすぐれた人物に学べ、といわれるが、正直なところ、私は彼らに学ばねばならなくなるのはご免蒙りたい。
私は読者の皆さんに、ここに登場した十六人の傑物がほかの生き方ができなかったのだろうか、と思いながら読んでいただきたい。なぜなら作者はそう思いながら書いたのだから。」
だが、私が思うに、著者のこだわりはそうせざるをえなかったヒーローたちを描写しようとしているように思える。
しかも少し視点を変えたヒーロー観である。たとえば戦国時代を終わらせた秦の始皇帝、漢を開いた劉邦、モンゴルのチンギスハーンなどは世界史に名を残すヒーローだが、彼らを取り巻くキーパーソンとして16名の傑物を記述している。始皇帝の代わりに呂不韋を、劉邦の代わりに張良をチンギスハーンの代わりに耶律楚材をである。
こういった魅力的な人物を描く筆者が好きだし、素材を提供してくれている中国史にも敬意を払いたい。
2020年7月22日に日本でレビュー済み
司馬遼太郎の本の中に出てくる著者で、せっかく買ったので読み切ることにした。昔、高校時代の世界史で登場した名前も出ていたが、ほとんど知らない傑物が多い。主に中国政権の主導権に関わる人たちだが、あまり興味をそそられなかった。そういう人もいたんだぐらいで読み終えた。むしろ苦痛で、こんな詳細なこと知らなくていいし細かいなという実感がある。著者が中国人で母国への思いが強いこともあるのだろう。著者の書いた時期からすでに四半世紀以上経過しているので、中国と関係のある方で教養として覚えておきたい人以外はあまりおすすめできない。司馬遼太郎の著書の中に出てくる内容程度で十分だと思う。
2003年9月27日に日本でレビュー済み
陳舜臣が選んだ中国史上の傑物16名の話が詰まった1冊。
名君や名軍師、名将といった選別でなく傑物というチョイスの仕方が面白い。
誰もが一癖も二癖もある人物で、短編集とはいえ16の人生を堪能できる。
中でも、耶律楚材と曹操は長編化されており、
陳先生の好きな人物、書きたい人物の集大成といえる16人なのだ。
この傑物伝は陳舜臣の中国歴史小説の醍醐味を味わえる最も手頃な作品といってもよいだろう。
名君や名軍師、名将といった選別でなく傑物というチョイスの仕方が面白い。
誰もが一癖も二癖もある人物で、短編集とはいえ16の人生を堪能できる。
中でも、耶律楚材と曹操は長編化されており、
陳先生の好きな人物、書きたい人物の集大成といえる16人なのだ。
この傑物伝は陳舜臣の中国歴史小説の醍醐味を味わえる最も手頃な作品といってもよいだろう。